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July 01, 2019

魚の化石

大昔ブラジルから買ってきた化石をKYさんに送ったら詳しい説明を送ってくださった。
Stones まず小さい方の魚(30cm程度)は以下の通りです。

(目名) Gonorynchiformes
(科名) Chanidae(サバヒー科)
(種名)Tharrhias araripis(タルリアス・アラリピス)

 Gonorynchiformesは和名をネズミギス目といい、イワシ類やサケ類に近縁なグループです。ネズミギス目の現生種は少ないですが、サバヒー(学名Chanos chanos;英名milkfish)というニシンによく似た魚が熱帯地方で食用魚としてよく知られています。このTharrhias araripisをはじめとしてサンタナ累層からは多様なネズミギス目魚類の化石種が産出し、中生代にはよく繁栄していたグループということがわかります。当時としては進化の最先端を行っていたグループですが、その後他の硬骨魚類に進化を追い抜かれて現在ではマイナーなグループとなり、古代からのDNAがよく残ったのが現生のネズミギス目で、Tharrhiasと現生のChanosは同じサバヒー科に分類されます。
Stones_01  次に、大きい方の魚(42cm程度)は以下の通りです。

(目名)Aspidorhynchiformes
(科名)Aspidorhynchidae
(種名)Vinctifer comptoni (ウィンクティフェル・コンプトニ)

 この種は細長い体にダツのように突出した吻(くちばし)が特徴で、サンタナ累層から多産するそうです。外見が「古代魚」と言われるガーパイク(観賞魚として飼育されていたものが遺棄されてよくどこかの堀や川で見つかる)によく似ていますが、類縁関係はないそうです。Aspidorhynchiformesという目は中生代以前に存在した絶滅群で、現生種はありません。現生種のどの分類群に近いのかもよくわかっていないらしいですが、中生代の沼地や浅い海でCoelacanth(シーラカンス)と仲良く泳いでいる様子が Santana Fossilsの中のイラストに描かれています。

我が家の納戸に置いてあったらそのうちゴミとして処分してしまっただろう。海洋学者のKYさんにお送りして良かった! 

 

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