「明星」の歌人・詩人たちと音楽
郷土博物館で開催された『「明星」の歌人・詩人たちと音楽』の講演会を聞きに行った。講師は静岡県立大学の細川光洋教授。
きっかけは家のすぐ近くに「東京新詩社跡」と碑が建っていて新詩社ってここにあったんだと思って興味を持ったからだ。資料によるとここは千駄ヶ谷村549番地とあった。
「明星」は裸体画掲載のため発禁から休刊になったが与謝野晶子の歌集「みだれ髪」によって「明星」は息を吹き返したらしい。
また「明星」の同人石川啄木は明治37年7月23日の日記にこう書いていた。
「日は午に上りて暑さ加はり遠く夏蝉の声きこゆ。我は喜びを以てワグネルの事書かんとす。楽劇「タンボイゼル」中のマーチが絶代秀俊の作なるは西欧の評家も多く讃賞の道を一にする者の如し。
「タンホイザー」の「夕星の歌(第3幕)のCDを聞かせてくださった。この夕星はつまり宵の「明星」を表しているらしい。
また北原白秋も「邪宗門」でワグナーのタンホイゼルについて述べていることも話された。
見せていただいた北原白秋の抒情小曲集「思い出」の装丁が素晴らしかった。特に表紙のダイヤのクィーンが・・・
講演lの中に出てきた人はほとんどが渋谷区に住んでいた人たちで「文学と音楽との対話」との副題通り楽しい講演だった。
最後に吉井勇作詞と中山晋平作曲「ゴンドラの唄」を合唱して閉会となった。
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