「始まりの庭」
彫刻の森美術館の本館ギャラリーで鈴木康広氏の「始まりの庭」と題した作品展を見た。
初めてこのような創作表現に接した。
紙の葉を作らせてもらうコーナーでは桜の葉脈を浮き出した型の上に白い紙を湿らせてスーパーボールでゴリゴリすると白い葉っぱに凸凹した葉脈がでてきた。
紙は木材を原料に水の中で生まれた素材。水と空気の間にあるもの。
とは作者のコメント。
「まばたきの葉」というタイトルの作品は瞬きが自分の体の一部でありながらおのずと起こる自然現象からヒントを得たものだという。
紙の葉に開いた目と閉じた目が描かれていて木の幹の部分に差しいれると上部からハラハラと飛び出してくる。
38歳という若い作家ならではの誰もが知っているものを新鮮な感覚で捉える作品を楽しんだ。
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