遊戯史学会第27会例会
高田馬場東京富士大学の遊戯史学会に参加した。
☆講演1 「詰将棋の歴史ー在野棋士の果たした役割を中心に」山川 悟氏
☆講演2 「ゲームを活用したコミュニケーション支援活動」保田 琳氏
「講演1」では詰将棋については漠然とした知識しか持ち合わせなかったのでその奥深さを聞いた。16世紀に始まる歴史とさし将棋が勝ち負けを競う下賤?な業とみられていたが詰将棋の図式を研究することによって将棋を「知的文化」レベルへとあげた。プロでは詰将棋が強ければさし将棋が強いということはないらしいがアマチュアでは詰将棋の練習もさし将棋上達の一歩であるそうだ。
なにはともあれプロだけではそれを観戦するのみであり詰将棋を研究したり関連書籍を出したり意欲の高いアマチュアこそが将棋界の主役であるとまとめたのはなるほどとうなづけた。
「講演2」は保田氏がまずTRPG(Tabletalk Role-playing Game)の実践から始まった。50人近い出席者に一つの大きな部屋にいることを想定させそこから如何に脱出するかを保田氏がゲームマスター(司会進行役)になり参加者が協力して即興に物語を作っていった。ゲームマスターの力量が問われるなぁと思った。
コミュニケーションが苦手な子供たちに勝ち負けのないTRPGを通じてそういう子供たちがお互いに協力して交流させたいということだったが今学校の先生は授業の他にいろいろとやることが多くゲームマスター講座に出席して
ゲームマスターとして熟練するのは難しいのではという意見も出た。
自分たちがゲームで遊ぶだけでなくその歴史や有効な活用方法を知るのは興味深い。
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