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July 24, 2013

市ヶ谷から:『火の魚』

市ヶ谷の叔母の家の整理に二日ほど行っている。ここは高校時代から10年近く過ごした家なのでとても懐かしい。手伝いと称して自分の物が何か残っていないかなと下心を持っていた。

三つ見つかった。その一、18才で富士登山をした時の六根清浄の杖。その二、「花の海老様」が昭和37年11代目団十郎を襲名した時の冊子。その三、大学時代の教科書「アンリ・ベルグソン」。これはあまりいい思い出はないが・・・

他にもらってきたものはかって無類の本好きだった祖母が残した本が山の様に残っておりその中から数冊持ち帰った。

室生犀星著「火の魚」。箱の装幀がいいなあと思ったら犀星自身がしている。装画は山口逢春。パラパラめくっていたら「朝顔」という短編があるのを発見!え、内容は?と持ち帰り読んでみたらいつまでたっても朝顔が出てこない。

最後の2行に「・・・・・朝の顔色にしばしばした睡眠不足らしい、かすみのやうなものを皮膚のうへにかむってゐた。」

24070

旧かな遣いの文字の文章久しぶりに読む。


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