梵燈のあかり
10日一度ホテルに戻ったものの夕刻JR西日本に乗って妙心寺に出かけた。花園駅から歩いて5分。6時を過ぎると日は落ちて辺りは暗い。妙心寺の門をくぐると人通りも少なく石畳の道を小走りに歩く。境内は広くなかなか目的の東林院は見つからない。北門の近くに妙心寺境内の絵地図がありそれを見てようやく行き着いた。東林院は山名家の菩提寺であり一般的には公開されていないが年に数回の行事の折りに公開するのだという。折しも5日から夜間拝観だった。住職手作りの瓦製梵燈や古瓦の上に300本のろうそくが灯り、その光が白砂や苔の庭をほのかに照らしだし静かに揺らめいていた。
煩悩を消し去る寺の鐘を梵鐘というが梵燈とは寺の灯りの意味。梵燈のもと心静かに自分を見つめ悔いのない人生を送る誓いをたてることを説いている。
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